通関士 合格体験記 N.Tさん 大阪市北区 40代 男性
(1年目:通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース)
2年目:通関士総合講座(ロングコース)
3年目:通関士試験対策(再受験講座(短期完成講座))
私の合格体験記
この度、3度目の受験で「やっと」合格することができました。
その軌跡を拙文ですが、残させていただきます。
【受験理由】
3年間海外で駐在時に、
駐在地での税関当局とのやりとりですごく苦労した記憶があり、
もっと知識をつけてみたいと思ったことが最初のきっかけ。
また、現時点では、
属人的士業ではないが、
先々個人でも「通関士」としても仕事ができるかも、
と考えたこと。
あとは、現在の職業が多少なりとも税務に関係しているので、
その延長線の一つとして、
「通関士」を想像できたこと。
【学校選択に関して】
何より、「近さ」です。
歩いて通うことができる。
大きなアドバンテージとなりました。
あとは、先生の「キャラクター」。
3年間信じてついて行けたのも、
先生のキャラクターによる部分が大きかったと
今更ながら感じております。
【1年目】
2月から受講開始。
・前倒しで問題集(学校推奨分)
を解くように心がけた
・黒板で説明してもらい、
ノートに書いた部分は、
問題解答時に理解できていないときは、
必ずノートに戻った
・商品分類に関しては、
単語帳を作成し、日々確認できるよう工夫
→しかし、途中で「飽きて」しまい、
分類をおざなりにしてしまう
これが2年目の失敗の大きな一つにつながる
・申告書問題は1年目はあまり苦手意識はなかったが、
8月以降、基礎がしっかりできていないこともあり、
申告書問題で点数が取れなくなってくる
→これがその後2年間の「苦手意識」の始まりかもしれない。
・9月の補修も参加し、
充実感は十分あったにも関わらず、
やはり、理解度が浅かったせいもあり、
問題の出来不出来に
ムラが出ていた
結果:合格基準が大幅に下がったにも関わらず、
申告書問題で大失敗。
実務1点足らずで不合格
【2年目】
4月から受講開始。
・昨年の貯金を過信してしまい、
勉強のスタートが遅れた
・とは言っても、
ベースはあったので確認テスト等を何とか
無難にこなす
・分類も復習していたが、
繰り返しの回数が甘いのか、
中々定着しない
・関税協会の問題集を最低2周はこなしたかったが、
1回が精一杯
・模試の成績が思うように伸びず、
焦りは増していたが、
対策(特に申告書対策)は根気を入れてできていなかった
自己採点結果:
申告書でまたしても失敗
また、商品分類問題が多数出たにも関わらず、
その部分でも点を取ることができなかったため、
実務がまさかの20点を超えることができず、
当然のごとく不合格
【3年目】
6月から受講開始。
・3年間で、一番忙しい部署に配置換
勉強時間の確保が命題となったが、
夏場までは中々継続して
勉強できない
・とにかく、「基本に忠実」になるよう、
7月以降
問題集(学校推奨)は5周
(関税協会の問題集は今回は敢えて手を出さず、一冊で勝負)
商品分類はスマホに録音の上、
毎日耳から取り入れる
2年目と3年目の学校テキスト
(特にお盆と直前対策シリーズ)をできるだけ繰り返す
ことに集中。
・最後の一ヶ月は
申告書対策(学校プリント)を2周
「ゼロ申」を3周
忙しくても1日4時間を目標に勉強時間を確保
理解が浅い部分(課税物件確定時期、納期限)
をテキストから復習し直す
ことに集中
自己採点結果:通関業法87%、関税法85%、実務85%
【学習での留意点(特に3年目)】
・毎日の継続を言い聞かせる
「継続は力なり」
簡単に書かせていただきましたが、
本当に難しいことです。
長い時間を確保しようとすると、
中々融通が利かないことも
多いと思いますので、
細切れでもいいので、
日々の学習科目を決めた上で実践することが大事だと思います
・問題集は何度でも
特に1年目の方に関してですが、
問題の傾向を理解するためにも、
また、苦手分野を早期に受け入れるためにも
問題集は何度でも解くことをお勧めいたします
・商品分類を侮らない
商品分類に関しては、
それほど重要視せず学習を進めておりましたが、
やはり、直接的な問題だけでなく、
申告書問題等においても
商品分類を理解していることは大事であり、
点数をしっかり取れるところかと思います。
なので、早い時期に、
自分で商品分類を覚える工夫をし、
他の学習時間の間に継続的に覚えることがいいと思います
・先生に質問する
これも基本中の基本かもしれませんが、
少しでもひっかかる部分があるのなら、
機を逸せず
先生に質問することが、
学習に良いリズムをつけることになると思います
・申告書対策の重要性
私が合格に3年かかってしまった一番の理由が、
申告書対策が自分自身で
しっかりできていなかったことが挙げられます
なので、少しでも早く、
少しでも多くの申告書問題に慣れ、
スピードを上げることをお勧めいたします。
個人的には、「申告書を制するものは通関士試験を制する」
と思っております
・自分に余裕を持たせるためにも、
「やり切る」イメージを持たせる
日々の学習で、「今日も1日これをやり切った!」
というイメージを持ち続けることで、
試験当日には、
その積み重ねが余裕につながると思います。
最初は少しの内容でもいいので、計画した学習を「やり切る」ことが大事だと思います
【使用教材等】
テキスト、関税協会の問題集、
ゼロ申、補講教材等
(特にゼロ申は、最後の2ヶ月の申告書対策で、
大きな自信になりました。
もちろん、学校の講義プリントの
復習があっての補完教材ですが。)
【振り返って】
合格までに3年間かかってしまいましたが、
3年目の最後の1ヶ月にそれまでの3年近くが凝縮できたのでは、
と感じました。
時間がないなかで、先生から習ったこと、
テキストを繰り返し行い、
苦手と感じていた、
・申告書
・課税物件確定時期
・商品分類
については特に少ない時間でも毎日確実に時間をとって復習しました。
最大の反省は、苦手の申告書を後回しにしていた結果が、
1年目実務が1点差
で不合格なってしまい、
その苦手意識を2年目も引きずってしまいました。
通関士試験だけではないのですが、やはり
「王道に近道なし」
を改めて感じました。すなわち、
・基本に忠実に
・継続は力なり
・苦手科目から逃げない
このことを確信するのに3年かかってしまいましたが、
本当に合格でき、ホッとしております。
この経験を次の目標につなげていきたいですし、
通関業務についても引き続き勉強できればと考えております。
受験を検討している方に申し上げることができるのは、
勉強方法に迷いが生じたら、斎藤先生を信じ、
「基本」に戻ること。
これに尽きると思います。
斎藤先生、3年間本当にありがとうございました!
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